さくらの杜の桜のはなし

其の十一桜のカクテルの作り方

花見にお酒は付きものですが、桜と酒=日本酒のイメージが強すぎるためか、意外にも桜を冠したカクテルは少ないようです。
桜のカクテルの作り方をご紹介いたしますので、桜の花とともにお楽しみください。

横浜のバー「パリ」のオーナー、田尾多三郎氏がバーテンダーのバイブルともいわれている『サボイ コクテル ブック』の中で紹介している桜のカクテル「チェリーブロッサム」は、春そのものを味わうことのできるカクテルの逸品です。

◎チェリーブロッサムの作り方

チェリーブランディ20ml
ブランディ30ml
コワントロー20ml
グレナディン20ml

これらをシェイクして、カクテルグラスに注ぎます。

◎サクラマティニの作り方

比較的強いカクテルをお好みの方へのおすすめは「Sakura Martini」。
ジン50ml
ドライベルモット10ml
クレーム ド カシス1ティースプーン

これらをステアして(バースプーンで撹拌=かきまわして)グラスに注ぎ、熱湯で塩抜きした桜花をグラスの中に沈めれば出来上がり。

◎サクラ・サクラの作り方

最後に、日本酒を使ったカクテル「サクラ・サクラ」の作り方をご紹介します。
日本酒4/5
スイート・ベルモット1/5

この割合で入れて、これらをステアしてカクテルグラスに注ぎ、桜花をひとひらグラスに浮かせます。

※ステアの基本: ステアのとき、バースプーンは地球をまわる月のごとく常に中心に同じ面が向くように、指先でうまく回転させながら撹拌(かくはん)すること――プロのバーテンダーは必ずこうした技を使っているそうです。