さくらの杜の桜のはなし

其の五花柄の効用

洋服の柄などでお馴染の「花柄(はながら)」は、正しくは「かへい(花柄)」と読みます。つまり、花を支えるための茎のことです。そして、この花柄が長いというのも、桜の特長のひとつです。
開花した桜がふんわりと豪華に見えるのは、長い花柄をもつためといわれています。

桜と同じくバラ科に属している桃や梅は、花柄が短いために、直接枝につくように花が咲きます。一方、桜は長い花柄をもっているので花が枝から離れて咲いて、ふんわりとした華やかさを感じさせる印象となります。
ちなみに花柄がどれほどかを知るには、サクランボを思い浮かべると、その長さがよくわかります。

胡蝶蘭なども長い花柄を持っているので、結果として花と花の間が離れるために、豪華に見えるというわけです。